―社長はこの会社の三代目の社長ですね。

出野社長「はい、祖父が創業し、父の代で会社として成長し、 できた基盤を時代に合わせてアップデートしながら、100年、それ以上続いていく会社にしようと、取り組んできました。」

―会社はもう創業70年になります。

「私が社長になってからも、大きな変化がありました。 めっきという技術は、電気めっきだけでも150年以上の歴史がある安定した技術です。 でも、環境に与える影響への対応をはじめ、様々な部分で変化し、進化し続けてきた業界です。 その変化に対応しきれずに、廃業しためっき会社も多く見てきました。」

―その成果が、今の県内最大級のめっき工業会社としての大宮鍍金工業なのですね。

「設備や技術をアップデートしてきたのはもちろんですが、私が一番大事にしているのは、社員の働き方ですね。 これは私の性格なんでしょうけど、とにかく「人の和（輪）」を大事にしたい。 みんなで協力して、助け合って、喜びをわかちあって、そして正当な対価を手にする、そんな働き方が、やっとここ10年くらいで私の理想に近づいてきた感じです。」

―確かに、大宮鍍金工業にお邪魔するようになって、一番印象的なのは、みんな優しいことです。 決して口数が多い訳ではないけど、最初ちょっと構えてお邪魔したけど、拍子抜けするくらい、全員が優しい。

「そう言っていただけるのは嬉しいです。採用の場面でも、いろんなタイプの人を採用しようとしていますが、 唯一、協調性だけは譲れない部分です。」

―協調性のある人なら、どんな人でもいいと。

「それはさすがに言い過ぎです（笑）でも、今空前の人手不足と言われ、それで続かなくなる会社、 製造業やサービス業が多いなか、うちは人が辞めないのはそれが大きいんじゃないかな。」

―確かに、大宮鍍金工業は定着率が高い（退職する人が少ない）ですよね。

「もちろん、仲良しで居心地がいいだけでは長続きしません。うちはこの規模の製造業の中では給与は多いほうだし、苦しい時でもボーナスは必ず払ってきた。 頑張りは正当に評価し、昇進昇級は公正に、不満が出ないように心がけています。ここでずっと働いてくれるような会社にこれからもしていきたいですね。」

ー最後に、これからの会社について、応募を考えてくれる人にメッセージを。

「さきほど話に出たように、廃業していく同業者が多い中、おかげさまで大宮鍍金工業は安定して成長している会社です。直近ではラインを一つ増設も決まっているし、今後は付加価値の高い、新しいめっき技術に挑戦していく予定です。 経験は問いません。今の社員は、製造業以外の仕事、販売・接客などの出身者も多く、そういう多様性もうちの強みになっています。 会社と一緒に成長していただける人、ぜひ仲間になってください！」